2005年、中国メインランドからの訪日観光ビザ解禁に伴うインバウンド(当時は訪日観光という呼び方でしたが)が本格的に始まってから20年。
2025年現在、日本には世界各国から数多くの観光客が日本を訪れるようになっています。
しかしこの道のりは平たんなものではありませんでした。
最大の訪日者数を誇っている中国メインランドとの間には政治的要素によって往来が途絶えてしまったこともありました。
その「雪解け」直後、日本を席巻したのが、同じく中国メインランドからの観光客。
2014年、2015年に「爆買い」という言葉を生み出した彼らの消費意欲は、当時の日本人を驚かせるものであり、一気に「インバウンドビジネス」が発展しいくきっかけを生みだしました。
『GLOBAL COMPASS』の前身である『中国トレンドExpress』はそんな中、インバウンド市場取り込みを目指す日系企業に、中国SNSビッグデータを解析し、そのニーズを伝え、的確なマーケティング活動のサポートをするという役割をもって誕生しました。
訪日観光客数の増加と共に、『中国トレンドExpress』はPDFからWEB版へと進化し、絶えず中国の情報をお伝えしてきました。
2020年からは新型コロナウイルスの世界的蔓延によるインバウンド消失。
2023年には処理水問題による日中関係の再度の悪化などを経験してまいりましたが、そうした大きな環境も変わり、中国メインランドからも、そしてその他の国からも多くの観光客が戻ってくるようになっています。
そして2025年。
インバウンドにおいて中国メインランドは依然として重要な市場でありつつ、同時にそれ以外の国々からの訪日が増加を見せています。
日本を訪れた国々の消費者は、ここで日本の社会に触れ、日本の文化を体験し、そして日本の誇る商品と出会っていきます。
これは日本企業が世界へと飛び立つまたとない好機に他なりません。
そうした環境の中、これまでの中国メインランドにフォーカスする体制では、世界を目指す日本企業のより広いニーズにお応えすることはできないと判断。
東アジア、ASEANなどを視野に入れた世界規模で消費者情報をお届けするメディア『GLOBAL COMPASS』として生まれ変わることとなりました。
この名前に込めたのは単なるインバウンドビジネスの情報源となるだけではなく、日本企業がインバウンドを通じ、越境ECなどのツールを用いてより広い世界へと飛び立つ「アウトバウンド」へと駒を進めるための重要な基点となる事、運営会社・株式会社NOVARCAの掲げるvision「国境の先に、新常識を」を体現するメディアとなることを目指してのものです。
まだまだ世界を語るには未熟なメディアではありますが、皆様と共に日本と世界をつなげる懸け橋となれるよう努力、邁進していく所存です。
ぜひ変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
旧中国トレンドExpress
編集長 森下智史