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越境EC
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経済・消費に注目が集まる中国の上半期最大商戦618を読む<総論篇>

2025年も半分が過ぎた。 世界情勢を見ればウクライナ戦争の継続のほかイスラエルとアラブとの紛争、さらにはトランプ関税、国内では物価高と米問題など、頭の痛い課題がオンパレードの半年であった。 その中で中国経済は各界の注目のテーマであり続けた。そしてその中国経済を支える消費動向の上半期を占う意味で関心を集めたのが上期最大の商戦「618」だ。 今回はその全体概況と結果を俯瞰し、その全体像をつかんでおこう。 2025年の618商戦で何が変わったのか? 2025年の618について書こうと思ったとき、突然筆が止まっ

インバウンド
インバウンド

日本と世界をつなぐウェブメディア『GLOBAL COMPASS』オープンのご挨拶

2005年、中国メインランドからの訪日観光ビザ解禁に伴うインバウンド(当時は訪日観光という呼び方でしたが)が本格的に始まってから20年。 2025年現在、日本には世界各国から数多くの観光客が日本を訪れるようになっています。 しかしこの道のりは平たんなものではありませんでした。 最大の訪日者数を誇っている中国メインランドとの間には政治的要素によって往来が途絶えてしまったこともありました。 その「雪解け」直後、日本を席巻したのが、同じく中国メインランドからの観光客。 2014年、2015年に「爆買い」という言

インバウンド
インバウンド

急回復のインバウンド。 そのトレンドと予想、そして世界市場を語るウェブセミナー潜入レポ

2024年、日本のインバウンドは大きく回復した。訪日外国人数3,686万9900人。コロナ前である2019年を大きく上回り、その総消費額も8兆1,395億円と史上最高となった。 なかでも中国大陸からの訪日客数は急速に回復し、その観光消費力をも見せつけた。 しかし、思わぬ回復にそのチャンスをよりよく生かせずに終わっている企業も多い。 中国を中心とした海外への進出支援をしている株式会社NOVARCAがこうした企業に向け3月25日、「インバウンドツーリズムの最新トレンド2025年の大胆予測とオールバウンド戦略事

インバウンド
インバウンド

インバウンドの現在と未来について語るセミナー「インバウンドとグローバルマーケティングのこれから〜国境の先に、新常識を〜」レポート

2024年9月25日、東京都千代田区にあるグロービス経営大学院 東京校にて、NOVARCA主催のセミナー「インバウンドとグローバルマーケティングのこれから〜国境の先に、新常識を〜」を開催しました。この記事では、セミナーの内容をほぼ全編ご紹介。当日来られた方も、来られなかった方も、インバウンド業界の現在と未来について考えてみませんか? <モデレーター> 株式会社NOVARCA 濱野智成 代表取締役社長CEO <登壇者> 花王株式会社 野原聡氏 ヘルス&ビューティー事業部⾨ ヘアケア第1事業部 ブランドマネー

越境EC
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2024年ダブルイレブン​ オープンデータと​ クチコミ分析から見た​ 戦況概要​

歴史上「最長」の2024年W11(ダブルイレブン)。 SNSプラットフォームの勢力図の変化や、政府補助政策の影響、消費者心理の変化などが大きく反映された2024年のW11。この記事では、スキンケア市場の動向、主要ブランドの戦況、さらにはライブコマースの成長について、ビッグデータやクチコミ分析を通じて2024年のW11がどのように進化したのか、詳しく掘り下げていく。 2024年W11総括 抖音の商戦PRが急増。同時に行政のW11後押しも

インバウンド
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2024年国慶節 中国訪日観光 クチコミレポート

中国の大型連休「国慶節」(10月1日)。 2023年は中国国内が処理水問題に沸いた直後ということもあり雰囲気的には「訪日自粛ムード」であったが、それに比して2024年は堂々と訪日観光を楽しめた環境であったと推測される。 その中で中国SNS(RED)の口コミをもとに、2024年の国慶節における訪日旅行の動向をレポート形式で紐解いていく。 2024年国慶節観光概況 国慶節前、高まる観光ニーズ 2024年の国慶節、海外では中国経済の低迷が注目されており、その消費動向を占ううえでも注目されているイベントであった。

クチコミ分析
クチコミ分析

中国の主力消費者たる「早八人」たちの メイクトレンドとは?

素顔メイクが広がりつつある中国のメイクトレンド。 それを牽引しているのが「早八」と呼ばれる層である。 言われてしばらく経つ言葉ではあるが、今、その存在感をコスメ業界でも強めている風潮が所々に見られている。 今回は前回の素顔メイクトレンド隆興につづいて、それを牽引している中国の「早八」と言われる消費者を中心に、そのニーズを見て行こう。 ▼前回の記事 新型コロナウイルス後の中国 メイクアップトレンドはどう変わる? 早八人(早八党)とは? 中国の素顔メイクトレンドを見るために、中国の重要なワード「早八人(もしく

クチコミ分析
クチコミ分析

新型コロナウイルス後の中国 メイクアップトレンドはどう変わる?

歌は世につれ世は歌につれ… などというのは昭和歌謡の定番文句だが、時代と共に変わるもののひとつに「女性のメイクトレンド」というものがある。 特に猛スピードで変わり続ける中国では、メイクトレンドの移り変わりも早く、消費者たちも敏感。常に情報アンテナを立てて生活している。 株式会社NOVARCAでは中国版Instagram「小紅書(RED)」のクチコミ分析ノウハウを用いて、2023年そして2024年の第1四半期のメイクスタイルのクチコミ分析を試みた。 中国のメイクトレンドを小紅書クチコミから考える。 日本でも

インバウンド
インバウンド

日本円レートの急変動 小紅書クチコミから見る中国消費者の反応とインバウンド

2024年に入り中国からの観光客も徐々に増加中、2024年4月に至っては50万人を超え、月単位では2019年の7割を超えた。中国からのインバウンドにおいていろいろと話題は絶えないが、4月に至って大きな話題を呼んだのが「日本円レート」の急落である。 相対的には人民元の価値が上がったわけであるし、海外からの観光客にとっては喜ばしいことのはずなのだが、中国版Instagram「小紅書(RED)」のクチコミからは悲喜こもごもの様子が見える。 株式会社NOVARCAが毎月発行している「インバウンド月次クチコミレポー

インバウンド
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3年間で変わるニーズ、変わる「爆買い」 中国SNSから見る中国訪日観光客の「ショッピングニーズ」とは?

2023年に新型コロナ関連の入国手続きが変わり、インバウンドが再開となった日本。すでに多くの外国人が訪れ始め「インバウンド復活」を感じさせている。 しかし、いまひとつ物足りなさを感じるのはコロナ前には最大の人数と消費金額を誇った中国からの入国者数だ。 特にインバウンド復活による「爆買い」を期待する声は大きい。 では実際に爆買いは復活するのか? コロナ前ではなく、「今の中国消費者」のニーズを中国SNSから拾ってみると、コロナ前とは異なる、新たな訪日観光ニーズが見えてくる。 今回は本格的な「戻り」を感じさせた