すべての記事

クチコミ分析
クチコミ分析

中国独禁法でアリババに3000億円強の罰金 今後のEC商戦に与える影響は?

すでに日本でも報道されているように、中国の「反壟断法(独禁法)」違反によって、中国のEC業界最大手であるアリババに罰金処分が決定した。 その金額は182億元余り、日本円にして3000億円超という、中国の独禁法違反においても最高額の処分となった。 この処分によって、中国のEC業界には何か変化が起こるのだろうか?簡単に考察してみた。 客流をすべて握っていたアリババの支配的地位 今回、アリババが処分を受けた容疑は「二者択一の強要」である。 今回の処分、もちろん市場の健全化に向けた独占禁止という一面もあるが、タイ

越境EC
越境EC

変わる世界の「美」の概念と 変わらない中国の「美的意識」

世界の美容・化粧品業界がその消費に注目し、多くの労力を費やしているのが中国市場である。同時に中国市場に注力しながらも、世界の流れも気になる今日この頃。 今回は2020年の中国化粧品市場の様子を簡単に振り返りながら、中国の「美」の概念と世界の潮流を合わせて考えてみよう。 コロナの影響なんのその。伸びる化粧品消費 中国のコンサルティング会社「聞道網絡」によるレポート『2020小紅書面膜市場洞察』では、2020年の小紅書への投稿を基に、中国のフェイスマスク市場の状況を分析している。 【グラフ】2020年小紅書月

クチコミ分析
クチコミ分析

5月1日からの「網絡交易監督管理弁法」 ライブに与える影響はいかに?

新たなオンライン交易の管理法施行まで、あと1か月となった。 拡大する中国のオンライン消費、特にライブコマース業界にはどんな影響があるのだろうか? まずは中国ライブコマースの抱えている課題を振り返りながら、考えられる今後の動きを把握してみよう。 クレーム急増?中国ライブコマース市場が抱える課題とは? 中国の報道によると、2020年1年間で中国消費者権益保護のプラットホームである「12315」に寄せられたオンラインショッピングに関する権利侵害相談は203.32万件と、オンライン・オフラインを合わせた全体の28

越境EC
越境EC

世界に広がるクリーン・ビューティ 中国ではどのように消費されるのか?

近年の世界ではSDGsをはじめとして環境、そして人により配慮する産業の在り方が考えられている。 そのなかで、化粧品業界でも新しい潮流が芽生え、広がりを見せている。それが「クリーン・ビューティ」という考え方である。 日本でも大手メーカーからこの「クリーン・ビューティ」に関する商品も登場しており、日本の生活にも徐々に浸透を見せているが、果たして中国市場ではどうなのだろうか? 今回は簡単にその状況をみていこう。 ▼関連記事 中国サステナブル回顧録 世界のトレンドとなったSDGsと中国 人と環境がwin-winと

クチコミ分析
クチコミ分析

中国ECプラットホームへの制限 ライバーの責任の所在も明文化へ ~『網絡交易監督管理弁法』~

2021年の消費者権益の日「315」では多くの問題が摘発されたが、注目に値するのは『網絡交易監督管理弁法』、すなわちオンラインで行われる商品・サービスの交易を管理監督するための具体的な指針である。 5月1日から施行されるというこのレギュレーション、618を直前に控えた時期の施行であることから、同商戦にも一定の影響を及ぼすかもしれない。 まずはそのポイントを押さえておこう。 ▼関連記事 【315速報】コロナ禍からの脱却を 2021年中国消費者権益の日を読む 『電子商務法』をより浸透させる施策として登場 そも

クチコミ分析
クチコミ分析

【315速報】コロナ禍からの脱却を 2021年中国消費者権益の日を読む

コロナ禍の大きな影響を受けた2020年。 そこから1年が過ぎ、中国ではコロナ以前との変化はありながら、消費が回復しつつある。今年の両会(全国人民代表大会と政治協商会議)でも「国内大循環、国内国際双循環」が提起されるなど、国内・海外との消費のつながり、消費の盛り上げが重要な施策として提起された。 その中で必要なのは、より安心感のある消費環境。2021年の3月15日消費者権益の日の特別番組・315晩会は、「提振消費、重新開始(消費を振興させ、新たなスタートを)」というスローガンのもと、一定の緊張感を伴って行わ

越境EC
越境EC

2021年の3月8日「女王節」 プロモーションから見える現代中国の女性像とは?

3月8日は国際婦人デー。中国では「38婦女節」と呼ばれ、以前から女性は半日がお休みになったり、勤め先からちょっとしたプレゼントがあったりと、女性に感謝する日として定着している。 もちろん、知っての通りEC商戦としての意味合いが強く、T-Mall「女王節」を中心とするECプラットホームのキャンペーンでは様々な女性をターゲットとした商品が販売され、プロモーション、ブランディングが展開された。 今回はその2021年婦人節、女王節のブランディングから気になったポイントを挙げてみよう。 2021年女王節は抖音(中国

クチコミ分析
クチコミ分析

中国サステナブル回顧録 世界のトレンドとなったSDGsと中国

すでに世界の潮流ともなっている「SDGs(Sustainable Development Goals)」。持続可能な社会を作るために、各国の行政だけではなく企業も知恵を絞り、生活や環境にやさしい製品を作り、消費者も社会にとって優しい消費をしていこうと考え始めている。 そのうちの一つが化粧品業界におけるCleanBeauty。人だけではなく、環境も美しくい続けるための新たな思考である。 こうした世界の社会的なトレンドは、今の中国ではどうなのだろうか? 今回は中国社会の流れを見ながら、今の中国でCleanBe

クチコミ分析
クチコミ分析

再度考えてみよう 「中国市場はクチコミがカギ」であるワケ

中国市場を攻めるには、まずクチコミを高めなければならない。 これはすでに日本のみならず、中国事業を展開しているものであれば共通の認識と言っていいだろう。 しかし、それが何故なのか?についてお思いを巡らせたことはあるだろうか? なぜクチコミを求めるのか。さらにクチコミ情報を集め、分析することで何が見え、どのように役立つのか。 新型コロナなどの影響で新たにクローズアップされる中国市場、中国の消費者を知るために、この命題をもう一度考え直してみよう。 考察:中国SNS発展と消費者心理~中国現代社会の成立から見る

越境EC
越境EC

高まる美への追究で急拡大 中国美顔器市場の今後は?

中国の美顔器市場の揺れが止まらない。 2020年、中国の美顔器市場は大きく成長している。その背景には中国消費者の美意識向上と、新型コロナウイルスによる外出規制があった。 つまりより美しくありたいという思いは強いものの、外出規制によってSPAも開いていない状態。であればECで美顔器を購入して、自宅でフェイスケアをというわけである。 しかし、その美顔器業界の拡大はその中の課題をより明確にした。 今回は中国の報道から、現在の中国美顔器市場を見ていこう。 メディアの独自調査が海外製美顔器を名指し批判 2月下旬、中