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春眠できない消費者たち 「不眠大国」中国の状況は?

春眠不覚暁(春眠暁を覚えず)。 日本は現在、気候も良く、ついウトウトとしてしまいそうな季節である。まさに仕事をさぼって昼寝するにはまたとない季節である。 しかし、お隣の中国ではこの「眠り」が問題になりつつある。 今回はまず、中国の公開されているデータから、中国の「眠り」に関連した問題についてみていこう。 対象人口「3億人」? 眠りに問題を抱える中国社会 中国の「眠りの問題」とは、いわゆる「不眠」である。 医学的に「不眠症」と診断されている人や「不眠気味」など、睡眠の質に問題を抱えている人たちを合わせると、

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【日中文化考】中華圏独自の出産後文化「坐月子」~現代化に伴う悩みに商機が?

中国と日本では文化的な違いがいくつか存在するが、出産、子育てに関しては習慣や考え方には大きな差異があり、双方で驚くことが多い。 その一つに「坐月子(ヅォユエズ)」と言う、出産を終えた女性がのんびり過ごす週間がある。 日本人にとっては聞きなれない習慣だが、日本にない習慣となれば、同時にその裏には日本人にはない新しい価値観があるはずだ。 今回は坐月子とは何か、坐月子を迎える中国人がどんな心理状態なのかを探ってみよう。 中華圏にある独特の出産後文化「坐月子」とは? 「坐月子(ヅォユエズ)」と言う言葉を初めて聞い

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中国独禁法でアリババに3000億円強の罰金 今後のEC商戦に与える影響は?

すでに日本でも報道されているように、中国の「反壟断法(独禁法)」違反によって、中国のEC業界最大手であるアリババに罰金処分が決定した。 その金額は182億元余り、日本円にして3000億円超という、中国の独禁法違反においても最高額の処分となった。 この処分によって、中国のEC業界には何か変化が起こるのだろうか?簡単に考察してみた。 客流をすべて握っていたアリババの支配的地位 今回、アリババが処分を受けた容疑は「二者択一の強要」である。 今回の処分、もちろん市場の健全化に向けた独占禁止という一面もあるが、タイ

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変わる世界の「美」の概念と 変わらない中国の「美的意識」

世界の美容・化粧品業界がその消費に注目し、多くの労力を費やしているのが中国市場である。同時に中国市場に注力しながらも、世界の流れも気になる今日この頃。 今回は2020年の中国化粧品市場の様子を簡単に振り返りながら、中国の「美」の概念と世界の潮流を合わせて考えてみよう。 コロナの影響なんのその。伸びる化粧品消費 中国のコンサルティング会社「聞道網絡」によるレポート『2020小紅書面膜市場洞察』では、2020年の小紅書への投稿を基に、中国のフェイスマスク市場の状況を分析している。 【グラフ】2020年小紅書月

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5月1日からの「網絡交易監督管理弁法」 ライブに与える影響はいかに?

新たなオンライン交易の管理法施行まで、あと1か月となった。 拡大する中国のオンライン消費、特にライブコマース業界にはどんな影響があるのだろうか? まずは中国ライブコマースの抱えている課題を振り返りながら、考えられる今後の動きを把握してみよう。 クレーム急増?中国ライブコマース市場が抱える課題とは? 中国の報道によると、2020年1年間で中国消費者権益保護のプラットホームである「12315」に寄せられたオンラインショッピングに関する権利侵害相談は203.32万件と、オンライン・オフラインを合わせた全体の28

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世界に広がるクリーン・ビューティ 中国ではどのように消費されるのか?

近年の世界ではSDGsをはじめとして環境、そして人により配慮する産業の在り方が考えられている。 そのなかで、化粧品業界でも新しい潮流が芽生え、広がりを見せている。それが「クリーン・ビューティ」という考え方である。 日本でも大手メーカーからこの「クリーン・ビューティ」に関する商品も登場しており、日本の生活にも徐々に浸透を見せているが、果たして中国市場ではどうなのだろうか? 今回は簡単にその状況をみていこう。 ▼関連記事 中国サステナブル回顧録 世界のトレンドとなったSDGsと中国 人と環境がwin-winと

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中国ECプラットホームへの制限 ライバーの責任の所在も明文化へ ~『網絡交易監督管理弁法』~

2021年の消費者権益の日「315」では多くの問題が摘発されたが、注目に値するのは『網絡交易監督管理弁法』、すなわちオンラインで行われる商品・サービスの交易を管理監督するための具体的な指針である。 5月1日から施行されるというこのレギュレーション、618を直前に控えた時期の施行であることから、同商戦にも一定の影響を及ぼすかもしれない。 まずはそのポイントを押さえておこう。 ▼関連記事 【315速報】コロナ禍からの脱却を 2021年中国消費者権益の日を読む 『電子商務法』をより浸透させる施策として登場 そも

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【315速報】コロナ禍からの脱却を 2021年中国消費者権益の日を読む

コロナ禍の大きな影響を受けた2020年。 そこから1年が過ぎ、中国ではコロナ以前との変化はありながら、消費が回復しつつある。今年の両会(全国人民代表大会と政治協商会議)でも「国内大循環、国内国際双循環」が提起されるなど、国内・海外との消費のつながり、消費の盛り上げが重要な施策として提起された。 その中で必要なのは、より安心感のある消費環境。2021年の3月15日消費者権益の日の特別番組・315晩会は、「提振消費、重新開始(消費を振興させ、新たなスタートを)」というスローガンのもと、一定の緊張感を伴って行わ

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2021年の3月8日「女王節」 プロモーションから見える現代中国の女性像とは?

3月8日は国際婦人デー。中国では「38婦女節」と呼ばれ、以前から女性は半日がお休みになったり、勤め先からちょっとしたプレゼントがあったりと、女性に感謝する日として定着している。 もちろん、知っての通りEC商戦としての意味合いが強く、T-Mall「女王節」を中心とするECプラットホームのキャンペーンでは様々な女性をターゲットとした商品が販売され、プロモーション、ブランディングが展開された。 今回はその2021年婦人節、女王節のブランディングから気になったポイントを挙げてみよう。 2021年女王節は抖音(中国

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中国サステナブル回顧録 世界のトレンドとなったSDGsと中国

すでに世界の潮流ともなっている「SDGs(Sustainable Development Goals)」。持続可能な社会を作るために、各国の行政だけではなく企業も知恵を絞り、生活や環境にやさしい製品を作り、消費者も社会にとって優しい消費をしていこうと考え始めている。 そのうちの一つが化粧品業界におけるCleanBeauty。人だけではなく、環境も美しくい続けるための新たな思考である。 こうした世界の社会的なトレンドは、今の中国ではどうなのだろうか? 今回は中国社会の流れを見ながら、今の中国でCleanBe