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クチコミ分析
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今ドキ中国消費者解体新書 「カスタマージャーニー」で見える中国市場攻略法 Vol.3 ~中国市場でのペルソナ、イメージできていますか?~

今回から少しずつカスタマージャーニー設定の具体的な部分に入っていこう。 カスタマージャーニーを考える上で、スタート地点であり、そして最も重要なのが「中国の消費者を設定する」ということ。すなわちペルソナ設定である。 このペルソナ設定に関しては、日本国内に関してすでに多くの論述があるが、中国市場におけるペルソナをいかに設定していくのかに関しては、実はあまり広く語られていない。 それは中国の変化が激しく、その把握が難しいという一面もあるが、難しいからこそ、可能な限りの設定をしておかねば、その後のマーケティング活

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「〇線都市って何が違うの?」 中国都市ランキングの読み解き方・前編

中国のビジネスをしているとよく聞く言葉が「〇線都市」という、都市のレベルを現す言葉。 なんとなく「そういう違いがあるんだ」ということはわかっていても、「上海や北京は一線都市」、「じゃぁ隣の蘇州や杭州は?」といった疑問や、「そもそも、何が違うのか?」といった困惑など、日本のマーケッターにとって困惑のタネになっているのもまた事実である。 そこで、中国トレンドExpressではこうした中国の「〇線都市分類」を分析。前後編で「中国都市分類をいかに理解すべきか」について紐解いていく。 今回はまず、いわゆる「〇線都市

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中国ニュース深読み~中国国産アニメ人気が見過ごせない理由

いま、中国で空前の人気を集めているアニメ映画がある。中国の神話を題材にしたファンタジー3D映画だが、その人気は「中国アニメ産業の隆盛の兆し」とまで言われている。 なかなか大ヒットを生み出せなかった中国のアニメ産業だが、この作品は一体何が違い、消費者を引き付けたのだろうか? その人気のツボを探っていくと、徐々に現代中国社会における若者たちの葛藤が見えてきた。 今回人気になったアニメとは~中国古典の人気キャラ 今回、中国で人気になった作品は『哪吒之魔童降世』。中国の伝説に登場する「哪吒(なた、なたく)」を主人

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今ドキ中国消費者解体新書 「カスタマージャーニー」で見える中国市場攻略法 Vol.2 ~中国消費者を知るための心構えはいかが?~

中国での市場開拓は日本の様にはいかない。その理由はもちろん「消費者が異なる」ということだが、その違いをどこまで理解しているだろうか? 実は中国市場におけるカスタマージャーニーを考える上で、その理解は必要不可欠。そのために日本の企業もあの手この手を使ってデータを集めている。 しかし、データだけでも不十分なのが消費者理解、特に中国という国の不思議さ。中国の消費者を理解するためには、データに現れない部分をどこまで知ることができるか、というところに尽きる。 今回は代表的な中国「あるある話」を含めて、カスタマージャ

インバウンド
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【中国人気商品】Viewerの人気商品を小紅書(RED)で読んでみよう!~コスパ良すぎの化粧水篇

Text/松本果歩 トレンドExpressが毎週行っている中国ソーシャルメディアにおける日本関連書き込み総件数ランキング。そのランキングから、注目の商品、注目のサービスをピックアップ。中国消費者がハマる背景を探ります。 今回は2019年7月24日~7月30日の「ECサイト人気日本商品」ランキングから、『日本酒の化粧水』の人気の理由について、今中国の体験共有&ECアプリ「小紅書(RED)」における同商品に関連した投稿を見ながら分析してみたいと思います。 ■小紅書(RED)についてはこちら 【中国SNS】今さ

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中国女性のホンネVol.4~保険会社勤務の呉さんの場合・後編

Text・Photo:配島亜希子 保険のセールスレディとして働く呉琳琳さん。平均以上の収入を得て、仕事も家庭も充実、といった様子。 そんな彼女に前回はコスメや美容意識について話を聞きましたが、やはり「どんな生活を送っているのか」も気になるところ。 そこで、今回は普段の時間の使い方を中心に、生活の様子について詳しく聴いてみました。そこには、現在中国キャリアウーマン共通の苦労が垣間見えます。 ▼前回の記事は 中国女性のホンネVol.3~保険会社勤務の呉さんの場合・前編 今回の取材対象者のプロフィール 氏名: 

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今ドキ中国消費者解体新書 「カスタマージャーニー」で見える中国市場攻略法 Vol.1「カスタマージャーニーマップ」とはいったい?

中国市場で商品販売を計画していく中で、避けては通れないのが消費者への理解と分析である。そんな消費者への対策をまとめた施策として注目されているのが「カスタマージャーニーマップ」。この手法は中国市場を攻略する上でも極めて重要、成功のカギと言えるべきものである。 しかし、日本とは異なる中国市場、距離・言葉の壁など数多くの障壁により、そこで生活している消費者を身近に感じることは極めて難しい。 本連載は、そんな中国市場に挑む日本企業のために、中国市場向けのカスタマージャーニーマップ作成方法、そしてそのフェーズごとの

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中国ニュース深読み~中国超大手企業の商標裁判、ついに判決!

7月末、中国の最高人民法院(最高裁判所)で注目訴訟の判決が下った。 「甘粛濱河食品工業(集団)有限責任公司は経済的賠償金として900万元を五粮液集団に支払うこと」。 中国の商標問題における画期的?ともいわれるこの事件から、日本企業の中国事業を悩ませる問題について考えていこう。 トップブランドが6年がかりの死闘 いろいろと知的財産権に関する話題が尽きない中国市場。そこで注目を集めた商標裁判に決着がついた。 ただ、今回「知財権」問題でメディアを賑わせたのは、外資系企業ではなく中国企業、その中でもトップクラスの

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え、ここに打っちゃっていいんですか?~ 知られざる中国プロダクトプレイスメントの世界

中国の映像市場は年々拡大している。例えば映画、2008年の興行収入が77億元程度であったが、2018年には609.76億元にまで成長。近年はSF映画などの評価も高まり、世界からも注目されている。またドラマも2018年には323作品(2017年は314作品)と、毎年300作品程度が放送されている。 こうした映像作品市場の拡大の中で近年急拡大しているのが「プレイスメント」、つまりドラマや映画などの映像作品の中に、小道具や背景として登場することで、それを見ている視聴者にブランドや商品認知を高める、という手法であ

越境EC
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中国女性のホンネVol.3~保険会社勤務の呉さんの場合・前編

Text・Photo:配島亜希子 上海在住の呉琳琳さん(33歳)は、大手保険会社に勤務するワーキングマザー。結婚時にマイホームを購入し、ご主人と小学生になる1人息子の3人暮らし。月収は上海の平均水準より高めの3~3.5万元(約48~56万円)ほど。 現在、夫婦は共働きで、料理、洗濯、掃除、買い物といった家事全般は、「阿姨(アーイー)」(または「保姆(バオムー)」)と呼ばれる家政婦にまかせています。 結婚、出産、仕事、マイカーにマイホームと欲しいものをすべて手に入れ「アラサー女性」の羨望する人生を送っていま