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Z世代男子がキレイに変化 中国メンズコスメニーズを探るVol.1

中国ではアイドル文化が花開いており、特にオーディション番組も大ヒット。巨大なマーケットと化している。 その中で「最も大きな中国の変化」と思われるのが「キレイ系男子」の隆盛である。ひと昔前は経済能力向上に力を注いできた中国男子に何があったのか? オシャレに目覚めた中国男子たちによって拡大を見せるメンズコスメ市場を俯瞰してみよう。 消費市場における男性の立場を向上 拡大するメンズコスメ市場 中国では2019年ごろから男性向け化粧品、すなわちメンズコスメ市場が注目されている。 市場規模の推移を見てみると、全体で

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【抖音分析】Vol.2 2021年618商戦における抖音のポジションとは?

やや例年とは異なる雰囲気を醸し出していた2021年上半期最大のEC商戦618。その目玉の一つとなったのが抖音(Douyin)の正式参戦である。 ショート動画機能、ライブ機能を有し、膨大なトラフィックを稼ぐ同アプリの参戦は、T-MallやJD.comといった従来のECプラットホームのほか、その商戦に参加する企業(メーカー、ブラン)にも大きな影響を与えた。 今回は中国のメディアが618参加企業に行ったアンケート調査を基に、商戦と抖音の関係を見てみよう。 2021年618、期待を集めたプラットホームは? 中国で

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2021年618商戦終了 メイクアップブランドに気になる動き

2021年は日本でも関連報道がされた618商戦。徐々にではあるが、全体の成果に関する情報が出始めている。 今回はそれら公開されている情報から、2021年618の模様を見てみよう。 JD.comが3,400億元の売上。スキンケアは上位陣が安泰 すでに日本の報道でも紹介されているように2021年618は、JD.comのオーダー金額が3,438億元と、W11越えとはならなかったが、2020年の2,692億元を上回る成果を達成している。 【グラフ】618とW11の交易額の推移 出所:それぞれの公式発表を基に中国ト

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中国Z世代「美白」「クリーンビューティ」に続く 新しい勢力「アーリーアンチエイジング」とは?Vol.2~クチコミ分析から読む~

中国消費者の新たな爆買い聖地「海南島」で何が起こっているのか。 トレンドExpressの独自レポート「魅惑の海南島白書」 詳細はこちらから アフターコロナのトレンドとして、新勢力になっている“抗初老(カンチューラオ)”、いわゆるアーリーアンチエイジング市場。前回に続き、今回はトレンドExpressの有するクチコミ分析の簡易調査機能を用いて、消費者のトレンドや、注目ブランド、ブランドの施策などを探ってみた。 ▼前回の記事は 中国Z世代「美白」「クリーンビューティ」に続く 中国コスメの新しい勢力「アーリーアン

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【column】618大型商戦に潜むファンマーケティング争奪戦 大型商戦の新たな戦略は?

上期最大商戦の618も佳境に入っている。2021年も例年と変わらず各ブランドのプロモーション合戦が展開されており、主戦場であるECプラットホーム、ライブプラットホームも賑わいを見せている。 しかしその裏側で、中国のブランドは静かに新たなマーケティング~販売モデルを構築しつつある。 華やかな商戦に隠れた新たな動きの片りんを除いてみよう。 ▼関連記事 【column】中国のマーケティングセオリーのこれからを考える 登場する新たなEC、新たなマーケティング 例えば抖音(Douyin)が提唱した「興趣電商(興味E

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【mini column】改めて考える中国の「3人っ子政策」と今後のベビマタ市場

2021年6月1日から「夫婦1組につき3人までの出産を認める」というお達しが、中国政府より発表された。 70年代から1人っ子政策という人口抑制政策を取り、2016年までは夫婦1組に1人の出産しか許されなかった政策が、また大きく転換することになる。 しかし、中国市民の反応は非常に冷淡。 その背景を中国のマクロデータを中心に振り返り、ベビマタ市場がどのようになっていくのかを考えてみよう。 「産んでよい」許可が必要な国情 筆者が中国における「計画生育」、いわゆる「1人っ子政策」というものを体感したのは、上海市在

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【抖音分析】Vol1.0 抖音と抖音マーケティングを基礎から考える

2021年の中国商戦期も本格的にスタートした。T-MallやJD.comは例年よりも前倒しで618の予約期を開始させた。 その一因となっているのはショート動画サービス抖音の本格的な商戦参入であるだろう。当初はユーザーによる動画投稿・共有サービスとして登場した同アプリは、現在ではそれを超えてEC機能や「抖一抖」というコミュニティ機能を付随させ、新たなSNS像を作り上げている。 前回は抖音のECについての情報を紹介したが、今回は基礎的な内容も含めて、改めて抖音について振り返って見たい。 618でも引き続き台風

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中国Z世代「美白」「クリーンビューティ」に続く 中国コスメの新しい勢力「アーリーアンチエイジング」とは?

中国のアフターコロナトレンドとして、化粧品業界では「成分党(化粧品に使用されている成分が安全であるかどうかを気にする勢力)」「肌への修復力の高さ(マスク荒れ防止)」が人気トレンドとして挙げられる。 最近、それに加えてじわじわと話題になってきているのが「抗初老(カンチューラオ)」である。 抗初老とは、20代から早期にエイジングケアを行うアーリーアンチエイジングのことだ。なぜ今アーリーアンチエイジングが人気なのか、理由や背景について探ってみよう。 アーリーアンチエイジングの担い手はやはりZ世代。流行の背景とは

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【column】中国のマーケティングセオリーのこれからを考える

コロナ禍から回復を見せている中国市場は、世界からも注目されている。 もともとプレステージから一般大衆ブランドまで、欧米、日本、韓国、そして急成長を見せる中国のブランドがひしめき、まさに消費ブランドの万国博覧会の様相を呈している。 そこで熱を帯びてくるのはマーケティング、プロモーション活動だ。 どの国のどのブランドも、より強い印象を消費者に刻み付け、そして購買へとつなげようとしている。 こうしたプロモーション戦争を眺める中で、ふとした疑問が頭をよぎることがある。そんな少し客観的な視点から中国プロモーションの

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上半期の山場618始まる 2021年の見どころは?

2021年も「618」が始まった。 中国2大商戦の一つであり、上半期の盛り上がり、そして下半期に訪れる最大商戦ダブルイレブンを占う意味でも重要な商戦である。 昨年はAfterコロナを印象付けるインパクトを与えた618。今年は若干の変更点が加えられ、またプレーヤーの面でも昨年までとはやや異なる雰囲気を醸し出している。 多方面から注目が集まる今年の618のスタート直後の様子をリポートしよう。 スタートダッシュ始まる。コスメ分野の様子はいかに? 2021年618が正式にスタートしているが、すでに中国のデータ調査