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クチコミ分析
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視聴者数1億人! カリスマKOLの新たな記録も変化の予感

中国へのマーケティングは、すでにKOLという存在をなくして語ることができなくなっている。特に李佳琦(Austin)、薇婭(viya)の名前は日本の業界でも知られるようになっている。 その2大巨頭の1人である薇婭が5月21日、新たな話題を振りまいた。カリスマKOLのパワーを見せつけたその成果は華々しく報道されたが、同時にその陰に今後のKOLという存在の変化を垣間見ることが見えた。 今回は5月21日の薇婭ライブの模様を中国の報道をベースに見ていこう。 視聴者数1億人越えのライブとは? まず簡単に概要だけ説明し

インバウンド
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波乱の2020年第1四半期 中国消費者が「買いたかった物」とは?

今年Q1は中国だけではなく、世界中が未曽有の災害に見舞われた。新型コロナウイルス。その脅威は一足先に外出規制が緩和された中国でも、いまだ拭い去れていない。 この影響は、トレンドViewerのクチコミデータにも大きく表れている。今回はトレンドViewer「買いたい」日本商品のクチコミランキングデータから、2020年第1四半期12週間分を集計、前年と比較してみた。 クチコミ件数も大きく減少 まず「買いたい」クチコミランキングデータに収録されているクチコミ総数、もっとも人気セグメントである「コスメ・美容」セグメ

クチコミ分析
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ついにバーチャルもライブコマース参入 変わりゆく消費者に迫られる新たな「影響力」の発掘

労働節初日、中国のライブコマース市場で新たな試みが行われた。「人ならざる者」によるライブコマースである。 中国の消費者が変わり続ける中、その消費者に向けたライブやKOLはどう変わっていくのか。5月に行われた新たなテストケースを紹介しよう。 Taobao Liveに登場した新たなKOL像 5月1日夜10:00。タオバオライブでライブコマースの会場に現れたのは有名KOLの姿ではなく、なんとボーカロイド(以下:ボカロ)。 日本の初音ミクと同じシステムを使って生まれた中国初のボーカロイド「洛天衣(Luo Tian

クチコミ分析
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中国AfterコロナのKOL業界 ライブは拡大ながら、プレーヤーは混沌状態へ?

新型コロナ情勢下にあって拡大のスピードがさらに増したライブコマース。その中で重要な役割を果たしているのが、商品の魅力を消費者に伝える「KOL」たちだ。 都市封鎖や外出規制によって自宅に閉じこもっていた消費者の心を楽しませたのが多くのライブだった。それに伴い従来のトップKOL以外に、多くのインフルエンサーたちのフォロワーが増加、KOL業界も大きな盛り上がりを見せた。 しかし、同時に起こりつつあるのが新規プレーヤーの参入などによる市場構成の変化だ。 中国で長らく注目されてきたこのKOLの世界の変化を整理しなが

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【column】 中国の若者世代とは? Bilibili動画から巻き起こった議論に思う

中国である5分弱の動画が議論を呼んでいる。 『后浪』 いま、世界から大きな消費層としてクローズアップされている現代中国の若者に向けた、彼らを肯定し、一層の活躍を促す動画である。 この動画は動画サイトで公開されてから、中国国内ではインターネットを中心に議論が巻き起こった。 今回は少し、この動画とその議論を見てみよう。 今回話題になった動画とは? 話題となった動画は、5月4日、若者に人気の動画サイトbilibiliで流されたもの。 タイトルは『后浪』。 ここでの「后」は「後」。つまり現代の若者を、後からやって

クチコミ分析
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中国Afterコロナの動向は? 初の大型連休から考える

中国ではすでに「Afterコロナ」に入りつつあるが、その中で迎えたのが5月1日からの労働節。外出規制も解除されて初めて迎える大型連休を、中国の消費者はどのように迎えたのだろうか? 中国の消費回復を考えるうえでも重要だったこの期間を振り返ってみよう。 観光業は完全復帰までやや時間を要するか 今年は5月1日から5日まで、5日間となった「労働節」。多くの都市で天候に恵まれ、観光向きの気候となったが、新型コロナウイルスの影響が払しょくしきれていない中国では、例年とは異なる観光風景があった。   5月1日

クチコミ分析
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中国コスメ市場急成長の立役者? 広がる「コラボマーケティング」

新型コロナウイルスもなんのその、拡大を続けているのが中国のコスメ業界。幅広い年齢層に向けたスキンケアももちろんながら、2018年ごろからメイクアップ市場も成長を見せており、市場規模も450億元にまで成長している。 特に中国ローカルブランドの伸長も目覚ましく、2019年ダブルイレブンのメイクアップ部門売上1位も中国国内ブランドである「完美日記(Perfect Diary)」だった。 そうしたローカルブランドを中心に広がっているのが「業界を超えたタイアップマーケティング」だ。 中国のブランド×IPの状況を振り

クチコミ分析
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中国マーケ業界ホットワード「私域流量」を掴め!~ミニプログラムとの甘い関係

「私域流量(Private Traffic)」の活用の中でカギになるのがWeChatミニプログラムだ。ではなぜ、ミニプログラムが重要視されているのだろうか? ミニプログラムの状況を振り返りながら、その活用を眺めてみよう。 ▼前回までの記事は 中国マーケ業界ホットワード「私域流量」を掴め! ~「私域流量」ってなに? 中国マーケ業界ホットワード「私域流量」を掴め! ~その効果と初期モデル~ 中国マーケ業界ホットワード「私域流量」を掴め!~その成功モデルを「完美日記」から見る WeChatミニプログラムとは?

越境EC
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中国マーケティングニュースピックアップ ~成長市場のコスメ業界。国産ブランドのゆく道は?~

世界中から注目されている中国のコスメ市場。日本を含めた海外勢が占有してきた市場に、今中国の国産ブランドが徐々に進出している。 彼らはこの市場における強者として君臨するのだろうか? 中国の記事から中国国産コスメの今後を探ってみよう。 かつて消えていった中国コスメブランド。新興ブランドは…? 原題:难倒初代美妆淘品牌的问题,完美日记们能解决吗? (初期国産化粧品ブランドが消えた理由とは?「完美日記」はそれを解決するのか?) 中国の国産コスメブランドの躍進は目を見張るものがあり、すでに日本のコスメブランドもその

越境EC
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アフター・コロナでどうなる中国アイメイク市場 強気で攻めるローカルブランド

中国のコスメ、特にメイク市場が大きな転機を迎えている。 「口紅の販売量が激減、アイメイクが急増」というものである。その背景については「マスクを着けていることから口元メイクの需要が減り、露出している目元が“新たに”クローズアップされた」というものである。 しかし、本当にそうなのだろうか? もしそうであれば、マスク着用時期が過ぎ去れば、アイメイクはすたれていくという事になる。 今後のアイメイク市場を占ううえで、再度中国の状況を分析してみた。 減退するメイク市場。そのなかで…。 ベイン・アンド・カンパニーとT-