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越境EC
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中国EC市場構成が変わる? 618ライブコマースは中国に何をもたらすか

618が終了してから約一月。その興奮も徐々に収まりを見せている様と思いきや、中国のマーケティング業はいまだ大きな動きの中にある。 その中心はもちろんライブコマースである。 実践投入されたばかりの昨年も大きな盛り上がりを見せたが、今年はそのプラットホームの去就によって“戦局”が大きく変わり、今後の市場をも変えるのではと噂されているのである。 中国のライブコマースの高まりは業界に何をもたらすのか。見ていくことにしよう。 ライブ発信元同士での火花が続いた618 まず今年の618におけるライブコマースでの話題を少

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“天猫88”で夏を制してダブルイレブンへ~中国小型商戦の賢い使い方~

上半期最大の商戦618が終了した。 今年は普段とは個なる環境の中、普段とは異なる盛り上がりを見せた618.それが終わったところで少し胸をなでおろしているブランドも多いはずだ。 そして考えるのは11月11日までの5か月近い時間なのだが、この期間の過ごし方でダブルイレブンの過ごし方が決まるといってよい。 その大きなポイントが「夏」だ。 あまり日本では注目されてはいないが、実は使いようではダブルイレブン攻略の大きな布石となるこの夏の商戦を紹介しよう。 ダブルイレブンのためにも夏は無駄に過ごせない どこかの学習塾

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中国ECがまた新時代へ? 2020年Afterコロナの618

例年とは異なる雰囲気の中展開された今年の618。上半期最大の小売りイベントが終了したわけだが、その経過を見ていると、中国EC業界が新しい時代に入っているのではないか…という疑問がわいてくる結果となった。 今回はまず、今年の618の売上結果、そして話題となったライブの基礎状況を振り返ってみよう。 Afterコロナの618。気になる成果は? まずは全体の成果、各プラットホームの発表を復習してみよう。 実は今回は各調査機関やプラットホームでの結果報告にはそれぞれ差異が生じている。その原因については後ほど分析する

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中国Z世代が求める「美しさ」とは? 若者コスメニーズを読み解く

中国消費の主力となっている中国Z世代。そのニーズはコスメ業界からも注目されている。今回はT-Mall Globalと中国のシンクタンクが共同で発表したデータを見ながら、中国Z世代のコスメニーズを俯瞰してみよう。 何が入っていて、何が入ってない?成分にこだわるスキンケア T-Mall Globalと中国のシンクタンクであるCBN DATAが共同で調査したレポートによると、Z世代のコスメ消費の特徴として挙げられるのが肌へのこだわりである。   消費のデータを見るとフェイスマスク、洗顔、メイク落としと

クチコミ分析
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中国のZ世代は何を求めるのか? 「95後」以降の消費を考える

時代とともに消費者は大きく変化していくもの。中国でもそれは同様で、以前「新時代の消費者」といわれていた80後世代もすでに家庭を持ち、その前半もアラフォー世代となりつつある。 そして変わって新時代の消費者といわれているのが95後(1995~1999生)や00後(2000~2009年生)の若者たちである。 この世代は世界市場においても「Z世代」と呼ばれ、これまでとは異なる価値観、消費習慣の持ち主として研究が進められている。 今回はこの中国における「Z世代」を理解するため、中国国内の調査をベースにその基礎情報を

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Afterコロナの618 上期最大商戦の状況はいかに

ようやく少しずつ生活が戻り始めた感が出始めた日本や世界。その中で、とにかくAfterコロナを突っ走るのが中国であり、その大きな節目となるであろう商戦が「618」である。 すでに5月25日から予約期が始まり動き始めた上期最大の商戦である。 この商戦の中心となっているのは、やはり「ライブ」である。 すでに昨年の618からライブコマースが本格的に中国EC業界を席巻し始めたが、この新型コロナの巣ごもり生活で、より加速した感がある。 今回は2020年618商戦初期段階の様子を、ライブ動向を交えて探っていこう。 軒並

クチコミ分析
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視聴者数1億人! カリスマKOLの新たな記録も変化の予感

中国へのマーケティングは、すでにKOLという存在をなくして語ることができなくなっている。特に李佳琦(Austin)、薇婭(viya)の名前は日本の業界でも知られるようになっている。 その2大巨頭の1人である薇婭が5月21日、新たな話題を振りまいた。カリスマKOLのパワーを見せつけたその成果は華々しく報道されたが、同時にその陰に今後のKOLという存在の変化を垣間見ることが見えた。 今回は5月21日の薇婭ライブの模様を中国の報道をベースに見ていこう。 視聴者数1億人越えのライブとは? まず簡単に概要だけ説明し

インバウンド
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波乱の2020年第1四半期 中国消費者が「買いたかった物」とは?

今年Q1は中国だけではなく、世界中が未曽有の災害に見舞われた。新型コロナウイルス。その脅威は一足先に外出規制が緩和された中国でも、いまだ拭い去れていない。 この影響は、トレンドViewerのクチコミデータにも大きく表れている。今回はトレンドViewer「買いたい」日本商品のクチコミランキングデータから、2020年第1四半期12週間分を集計、前年と比較してみた。 クチコミ件数も大きく減少 まず「買いたい」クチコミランキングデータに収録されているクチコミ総数、もっとも人気セグメントである「コスメ・美容」セグメ

クチコミ分析
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ついにバーチャルもライブコマース参入 変わりゆく消費者に迫られる新たな「影響力」の発掘

労働節初日、中国のライブコマース市場で新たな試みが行われた。「人ならざる者」によるライブコマースである。 中国の消費者が変わり続ける中、その消費者に向けたライブやKOLはどう変わっていくのか。5月に行われた新たなテストケースを紹介しよう。 Taobao Liveに登場した新たなKOL像 5月1日夜10:00。タオバオライブでライブコマースの会場に現れたのは有名KOLの姿ではなく、なんとボーカロイド(以下:ボカロ)。 日本の初音ミクと同じシステムを使って生まれた中国初のボーカロイド「洛天衣(Luo Tian

クチコミ分析
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中国AfterコロナのKOL業界 ライブは拡大ながら、プレーヤーは混沌状態へ?

新型コロナ情勢下にあって拡大のスピードがさらに増したライブコマース。その中で重要な役割を果たしているのが、商品の魅力を消費者に伝える「KOL」たちだ。 都市封鎖や外出規制によって自宅に閉じこもっていた消費者の心を楽しませたのが多くのライブだった。それに伴い従来のトップKOL以外に、多くのインフルエンサーたちのフォロワーが増加、KOL業界も大きな盛り上がりを見せた。 しかし、同時に起こりつつあるのが新規プレーヤーの参入などによる市場構成の変化だ。 中国で長らく注目されてきたこのKOLの世界の変化を整理しなが