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クチコミ分析
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編集長のつぶやき~自分はまだ中国を知らない~

毎日のように中国のニュースや中国SNSを見る。中国の人たちと中国語で話をする。そんな生活を送っているのであるが、いや、そういう生活を送っているからこそ「自分は中国のことを知らなさすぎる」と感じることがある。 今回は通常の中国トレンドExpressとは少し趣を変え、編集長のボヤキにお付き合い願いたい。 中国語で「有事没事~」という表現がある。日本語で言えば「何かにつけて(目的のあるなしにかかわらず)」といった意味になるだろうか。   私にとっての「小紅書(RED)で検索する」ことがそれにあたる。

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今ドキ中国消費者解体新書 「カスタマージャーニー」で見える中国市場攻略法 Vol.9 ~買いか否か。購入ボタンは熱く冷静な戦いの結果~

これまで見てきた中国消費者の情報収集、比較分析。これらはすべて商品を「買う」ための努力であった。では実際に「買う」時には、気楽に購入ボタンをクリックしているのだろうか? そこには、情報分析と同じかそれ以上の熱き“冷ややかな”戦いがあったのである。 複雑化がますます進む購入チャネル。中国消費者は? まずはおさらいとして、中国消費者が購入する「場所」を整理してみてみよう。 中国でのショッピングといえば、まずはECであり、すぐにアリババグループのTaobao、T-Mall、そしてそのライバルであるJD.comな

クチコミ分析
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日本企業を悩ませる中国商標問題 ~最新判決から考える~

日本を含めた海外ブランドが中国市場で突き当たる問題の一つが「商標権」の問題。明らかな模倣商品などに関しては法律の保護もあり、戦うことができるのであるが、商標に関しては勝手が異なる。 先日中国で判決が下された日本大手ブランド敗訴の商標裁判を見ながら、何をしていくべきかを考えよう。 戦い続けた良品計画だったが 12月11日、中国で日本の良品計画と中国の北京棉田紡績品有限公司との商標権の争いについて、二審判決が言い渡され、良品計画側が敗訴し、北京棉田紡績品有限公司対して62万6000元を支払うよう命じられた。

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中国女性のホンネVol.7~貿易会社勤務の劉さんの場合

Text・Photo:配島亜希子 吉林省出身の劉麗さん(36歳)は地元で高校を卒業すると同時に、語学留学のために日本へと渡りました。 そのまま日本で就職し、結婚・出産を経て、28歳の時に上海へ。現在は上海人のご主人と10歳の息子との3人暮らし。 貿易会社に勤める傍ら、副業を2つ抱え、仕事に育児に忙しい日々を送っています。田舎町の商売人の家で育った彼女が日本へ留学することになったきっかけは何だったのでしょう? 日本と上海、彼女のライフスタイルに違いはあるのでしょうか? 今回の取材対象者のプロフィール 氏名:

インバウンド
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「買った」日本商品ランキング~人気ブランドの注目ヘアケア市場攻略は?

前回掲載した、トレンドViewerの「買った」ランキングデータを集計した振り返り、そのランキングを見ていて気になったのは、やはりシャンプー「TSUBAKI」の伸びだ。 次回紹介する「コスメ・美容」セグメントのランキングでは同商品が1位、また「いち髪」が11位に入っている。 そこで注目される中国ヘアケアニーズ、中国シンクタンクによりレポートをもとに、その背景を探ってみよう。 ▼前回は 中国消費者「買った」日本商品ランキング2019 ~クチコミ増も喜べない事情とは?~ 「ケア」範囲の拡大が生んだ新市場 中国ヘ

インバウンド
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2019年、中国訪日観光客が「したい」こととは? すでに始まっている2020年インバウンド

今年もあと1カ月、日本では年越しムードが高まる時期ではあるが、すでに考えなくてはいけないのは、例年よりも若干早めのにやって来る春節。そしてそれに続くインバウンドシーズンである。 来るべき2020年インバウンドを戦うために、中国の消費者は何を求めて日本にやってきたのか、そしてこれから何を求めていくのか、クチコミデータを見ながら振り返ってみよう。 昨年越えはほぼ確定。中国訪日観光客のニーズとは? 2019年も多くの観光客が中国から日本へとやってきた。 JNTOの速報では10月までで8,133,200が来日。昨

越境EC
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【2019年アーカイブ】 中国に新たな市場も 2019年EC商戦から見る注目ポイント

2019年の中国EC商戦、618でもダブルイレブンでも注目されたキーワードがある。中国における新たな消費市場を示すそのキーワードを、ECおよび今年のEC商戦から見ていこう。 「下沈市場」がEC業界のホットワードに 2019年の中国EC業界、注目されたキーワードと言えば「下沈市場」、すなわち地方都市市場だろう。 この言葉が中国のEC業界で大きくクローズアップされたのは618商戦の結果報告からである。 T-Mallは「三線から五線都市のユーザー数、オーダー金額ともに昨年の618の100%増」を伝え、同時に「オ

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【2019年アーカイブ】 「電子商務法」施行から10カ月。 この法律はなんだったのか?

2019年1月から施行された電商務法(通称:電商法)。この法律は施行前から日中間で大きく注目されていた。特に日本の商品を買い付け、中国のユーザーへ販売していたソーシャルバイヤーたちへの影響が大きいとされてきただけに、中国のみならず日本のメディアからも注目されたこの法律、施行から10カ月を経た今、その状況はどうなっているのだろうか? ▼関連記事 【中国規制/法律】いや、もうほんとに困ってます。 1月1日からの電商法、結局どうなるの? 「電商法=ソーシャルバイヤー規制」だったのか? 施行直後、やはりソーシャル

越境EC
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中国消費者「買った」日本商品ランキング2019 ~クチコミ増も喜べない事情とは?~

2019年も残すところあと1カ月余りとなった。 思い返せば、今年は中国経済の停滞、米中貿易戦争、香港のデモが日本のメディアを騒がせ、またミクロな市場では『電子商務法』が施行されるなど、日中間のビジネスに少なからぬ影響を与える出来事が多かった。 そんな中で、中国の消費者はどんな日本の商品を購入し、それをSNS上で発信してきたのだろうか? 中国トレンドExpressでは中国クチコミデータバンク・トレンドViewerの2019年1月第1週から10月最終週までの「買った」クチコミランキングを抽出し、2019年「買

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今ドキ中国消費者解体新書 「カスタマージャーニー」で見える中国市場攻略法 Vol.8 ~商品理解のためのBaidu活用法~

SNS上の発信情報と“せめぎ合い”をしながらお目当ての商品を見つけていく中国の消費者。しかし見つけたからといってすぐに「購入」ともならない。中国消費者が購入を決断するためには、より深く、正しく商品を理解する必要があるのである。 では中国の消費者が目に留まった商品のどんな内容を、どのようにして収集し、分析し、商品への理解を深めていくのか。 今回は中国消費者の商品理解方法を、日本でも知られた検索サイトの使い方にスポットを当ててみていこう。 ▼前回の記事 今ドキ中国消費者解体新書 「カスタマージャーニー」で見え