2021年のダブルイレブンが終了した。その様相は例年とは全く違う物であり、Afterコロナにおける最初のダブルイレブンとなった2020年とは異なる意味で印象に残る商戦となった。 前夜祭こそ例年通り開催されたが、カウントダウンもなく、またT-Mallの広報が発表する「戦報」、すなわちオーダー金額推移の公開もなされないまま、またT-MallのWeibo公式アカウントを見ていても「君はもう買ったか?」といった消費を煽るメッセージもなされず、まさに“粛々と過ぎた”11月11日であった。

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2021年のダブルイレブンが終了した。その様相は例年とは全く違う物であり、Afterコロナにおける最初のダブルイレブンとなった2020年とは異なる意味で印象に残る商戦となった。 前夜祭こそ例年通り開催されたが、カウントダウンもなく、またT-Mallの広報が発表する「戦報」、すなわちオーダー金額推移の公開もなされないまま、またT-MallのWeibo公式アカウントを見ていても「君はもう買ったか?」といった消費を煽るメッセージもなされず、まさに“粛々と過ぎた”11月11日であった。
寒さが増し、乾燥度合いも高まる中国の冬。その気候の中、市場で主たるリップクリームブランドはどのような評価を消費者から得ているのだろうか。 今回は中国でも一般的で、日本にもなじみの深い4つのブランドのリップクリームについて簡易分析を試みた。 ▼前回の記事は 乾燥の季節到来 中国消費者の唇を乾燥から守るには? クチコミ急上昇のブランドも 人気ブランドのクチコミ件数比較 今回、中国でも一般的に認知されている欧米ブランドとして「メンソレータム」、「ヴァセリン」、そして日系において「ナリス」、「DHC」の2ブランド
2021年のダブルイレブンが最終日を迎えようとしている。 この日、どうしても見てしまうものがある。 既に春節年越しの『春節聯歓晩会』と同レベルの年間行事になっているダブルイレブン前夜祭番組『天猫双11全球狂歓夜』である。 ダブルイレブンというと、もちろんそのオーダー金額が世の中をにぎわせるが、今回は「消費者に対するメッセージ」という視点で同番組を見てみた。 2020年から前後半の二期制度に移行してから、10日の夜から11日に日付が変わるタイミングへの盛り上がりは意味合いが薄れ、さらに動画サイトで翌日以降も
早いもので、すでに11月3日を過ぎ、ダブルイレブンも前半戦を終了し、後半戦に移行している。 ここで中間の状況として、一部のリサーチ会社が見ている2021年ダブルイレブンの状況を確認しておこう。 プラットホームの勢力図は変わらず。W11前半戦 この前半戦、中国のECデータ分析シンクタンクである星図数据では、前半戦の全ECプラットホームの売上を「3,162億元」と分析している。 そのうちの55%がT-Mall、37%をJD.com、その他のプラットホームが8%と、T-Mall優勢の状態にあるとしている。 【グ
すでに冬の足音が聞こえる11月。日本でも中国でも乾燥の季節が到来している。この季節で気になるのは肌だけではなく、唇の乾燥である。 唇を彩る口紅でも感想などを気にする傾向がある中国の消費者だが、直接的な唇の乾燥対策としとしてはどういったものを気にしているのだろうか。 中国でもこの季節に本格化するリップクリームのニーズをクチコミ分析してみた。 唇の乾燥ニーズから見える「成分党」の影響 トレンドExpressでは自社の中国SNSクチコミ分析ノウハウを用いた簡易分析で、中国のリップクリームに関連するニーズの調査分
前回、NikeおよびAdidasの国際的2大スポーツブランドのスニーカーに関するクチコミをチェックしてきたが、中国市場においてその2ブランドの牙城を脅かす存在となっているのが中国国産のスポーツブランドである。 いずれも老舗ブランドながら、現在はブランドイメージを大きく変化させ、Z世代に浸透している。 今回は代表的な中国国産スポーツブランドのスニーカーをクチコミ簡易分析し、そのニーズを考えていこう。 ▼前回までの記事 【中国Z世代ライフスタイル】 足元オシャレが奏でる狂奏曲~中国スニーカーブルース 【中国Z
中国でZ世代を中心に加熱するスニーカーブーム。 そのスニーカー市場において中国を含めた世界を牽引しているのが世界の2大スポーツブランドのNikeとAdidasである。 両ブランドは2021年3月に政治的な影響を受け、特に前者への批判が高まったが、その結果はクチコミにどのように影響したのだろうか? トレンドExpressのクチコミ簡易分析機能を用いて両ブランドの状況を見てみた。 ▼前回までの記事はこちら 【中国Z世代ライフスタイル】 足元オシャレが奏でる狂奏曲~中国スニーカーブルース 【中国Z世代ライフスタ
今年も中国における最大の商戦「ダブルイレブン」がスタートした。昨年は新型コロナウイルス後の消費動向を見る意味でも重要な商戦だったが、今年は異なる意味でその結果が注目されている。 今回は2021年ダブルイレブンのオープニング状況を把握しつつ、今、中国のマーケティング業界が置かれている状況をもう一度見つめなおしてみよう。 相変わらずの盛り上がり? 2021年ダブルイレブン初日。 2021年のダブルイレブン、T-Mall、Taobao は前年同様、深夜ではなく20:00に予約期がスタート。 その直前から2大KO
多くの視聴者が注目した中国マーケティング最前線で戦うビジネスマンが登壇した9月のウェビナー。視聴者からは自社の課題と照らし合わせてを、率直な疑問、相談が発せられた。人気ウェビナー記事化3回目の今回は、当ウェビナーで交わされた視聴者とのQ&Aを一部だけ紹介しよう。 <登壇者> 宮下 和也 Profile 佳麗宝化粧品(中国)有限公司 董事 事業統括本部統括本部長 兼)花王中国投資公司 化粧品事業部市場本部長 96年:花王入社 家庭品(パーソナルケア)事業本部 ※スキンケア
中国で突如巻き起こったスニーカー転売事件。 では、そもそも中国消費者はスニーカーにどういった印象、ニーズを持っているのだろうか? 今回はトレンドExpressの持つクチコミ分析ノウハウを用いて、スニーカーそのもののニーズを簡易分析してみた。 ▼前回の記事 【中国Z世代ライフスタイル】 足元オシャレが奏でる狂奏曲~中国スニーカーブルース スポーツファッション業界でも重きをなしているスニーカー そもそも、中国においてスポーツファッションは急速に成長している。 ユーロモニターと中国のシンクタンク・前瞻諮詢の調査