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【column】2021年ダブルイレブンを戸惑いつつクチコミで見る―ライト版―

トレンドExpressでは現在、2021年のダブルイレブンをクチコミ分析から見てみるという恒例の『ダブルイレブン振り返りレポート』2021年版を作成中である。 今回は作成中レポートから一部をピックアップしてお届けしたいのだが、2021年はクチコミでも例年とは異なる状況が現れており、現在鋭意精査中である。 そのため、今回はあくまでも「現時点での分析から見える傾向」として読んでいただきたい。 ダブルイレブン全体を通したクチコミに異変? 2021年のダブルイレブンは、異例尽くしであった。 「前夜祭」における名物

クチコミ分析
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【Special Interview】インサイトドリブンの商品開発を実現 「中国ファースト」が切り開く化粧品市場の未来 ―株式会社コーセー

世界でも第2位の化粧品市場となっている中国。その市場を求めて世界から強大なプレーヤーが集まり、市場競争も激化している。 そうした中国市場に対して、株式会社コーセーはSNSインサイト分析を活用しつつ、「中国ファースト」の志向で商品開発を進めている。 今回は、新商品を中国先行で発売した同社の堀田昌宏取締役に「中国ファースト」志向の背景とインサイト分析の活用について話を伺った。 <Guest> 堀田昌宏 株式会社コーセー 取締役 商品開発部長 大学卒業後、<化粧品メーカー>株式会社コーセー入社。企画

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【mini column】2021年ダブルイレブン。ライブコマースに見る多くの思惑

中国における商戦の花形といえば「ライブコマース」。特に李佳琦や薇婭といった人気KOLを活用してのライブコマースに加え、新たなプラットホームである抖音、快手なども注目が集まっている。 2021年のダブルイレブンでも華やかなライブコマースが盛り上がりながら、その中にまた形容のしがたい変化のようなものが感じ取れる。 そんな変化の片りんを可能な限りまとめてみた。 ブランド側も注力度合いアップの抖音ライブ ライブに関して公式に発表を行っているのは抖音(Douyin)である。 抖音小店という独自のEC機能と「興趣電商

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【column】2021年ダブルイレブンは中国エコ消費の転換期たりえるか?

2021年3月、『中国トレンドExpress』上で、中国のサステナブル消費について述べた記事を公開した。その際、筆者は「中国においては、世界的な意識におけるサステナブル、エコと消費との間に一定の距離がある」と述べた。 しかし、年末に至って少しずつその大環境が変わり始めているかもしれない、そんな気配が見えてきた。 それが2021年ダブルイレブンである。 どうしても交易額やブランドランキング、ライブコマースの行方が気になるが、今回は少しダブルイレブンと中国の環境意識の側面からクチコミ分析を使ってみてみよう。

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【ダブルイレブン分析】 2021年の人気ブランドの変化はいかに

これまでとの全く異なる雰囲気を醸し出していた2021年のダブルイレブン。それでも、T-Mallのオーダー総額は5403億元と、前年比8%の増加を見せた。 では、大手ブランドの成果はどうだったのだろうか? 公開されているブランドランキングの状況から、2021年のダブルイレブンを振り返ってみよう。 ▼2021年ダブルイレブン速報はこちら 【mini column】中国で国民的番組を通じて訴えられる「グリーン社会」~2021年ダブルイレブン前夜祭から 5400億元を突破との報道も 静かに過ぎた異例のダブルイレブ

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5400億元を突破との報道も 静かに過ぎた異例のダブルイレブン

2021年のダブルイレブンが終了した。その様相は例年とは全く違う物であり、Afterコロナにおける最初のダブルイレブンとなった2020年とは異なる意味で印象に残る商戦となった。   前夜祭こそ例年通り開催されたが、カウントダウンもなく、またT-Mallの広報が発表する「戦報」、すなわちオーダー金額推移の公開もなされないまま、またT-MallのWeibo公式アカウントを見ていても「君はもう買ったか?」といった消費を煽るメッセージもなされず、まさに“粛々と過ぎた”11月11日であった。  

クチコミ分析
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冬場の唇ケアの頼れる見方に リップクリームブランドをクチコミ分析

寒さが増し、乾燥度合いも高まる中国の冬。その気候の中、市場で主たるリップクリームブランドはどのような評価を消費者から得ているのだろうか。 今回は中国でも一般的で、日本にもなじみの深い4つのブランドのリップクリームについて簡易分析を試みた。 ▼前回の記事は 乾燥の季節到来 中国消費者の唇を乾燥から守るには? クチコミ急上昇のブランドも 人気ブランドのクチコミ件数比較 今回、中国でも一般的に認知されている欧米ブランドとして「メンソレータム」、「ヴァセリン」、そして日系において「ナリス」、「DHC」の2ブランド

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【mini column】中国で国民的番組を通じて訴えられる「グリーン社会」~2021年ダブルイレブン前夜祭から

2021年のダブルイレブンが最終日を迎えようとしている。 この日、どうしても見てしまうものがある。 既に春節年越しの『春節聯歓晩会』と同レベルの年間行事になっているダブルイレブン前夜祭番組『天猫双11全球狂歓夜』である。 ダブルイレブンというと、もちろんそのオーダー金額が世の中をにぎわせるが、今回は「消費者に対するメッセージ」という視点で同番組を見てみた。 2020年から前後半の二期制度に移行してから、10日の夜から11日に日付が変わるタイミングへの盛り上がりは意味合いが薄れ、さらに動画サイトで翌日以降も

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2021年ダブルイレブン前半戦終了 その成果は?

早いもので、すでに11月3日を過ぎ、ダブルイレブンも前半戦を終了し、後半戦に移行している。 ここで中間の状況として、一部のリサーチ会社が見ている2021年ダブルイレブンの状況を確認しておこう。 プラットホームの勢力図は変わらず。W11前半戦 この前半戦、中国のECデータ分析シンクタンクである星図数据では、前半戦の全ECプラットホームの売上を「3,162億元」と分析している。 そのうちの55%がT-Mall、37%をJD.com、その他のプラットホームが8%と、T-Mall優勢の状態にあるとしている。 【グ

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乾燥の季節到来 中国消費者の唇を乾燥から守るには?

すでに冬の足音が聞こえる11月。日本でも中国でも乾燥の季節が到来している。この季節で気になるのは肌だけではなく、唇の乾燥である。 唇を彩る口紅でも感想などを気にする傾向がある中国の消費者だが、直接的な唇の乾燥対策としとしてはどういったものを気にしているのだろうか。 中国でもこの季節に本格化するリップクリームのニーズをクチコミ分析してみた。 唇の乾燥ニーズから見える「成分党」の影響 トレンドExpressでは自社の中国SNSクチコミ分析ノウハウを用いた簡易分析で、中国のリップクリームに関連するニーズの調査分