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クチコミ分析
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【mini column】中国高級アイス炎上事件をクチコミ分析で見る。中国消費者の思考とは

いまや世界の消費材ブランドにとって最も恐れるのが「炎上」という騒動だろう。日本はもちろんながら、日本以上のSNS社会となっている中国では、ひとたび炎上すれば「国も動く」ことにもなりかねない。 それ故、細心の注意を払いつつの消費者コミュニケーションが求められる。しかし、どんなに注意しても「炎上」は起こってしまう物。 今回は2022年6月から7月にかけて中国で起ったあるブランドの炎上事件を、クチコミ分析を含めながら見つめ、中国における消費者コミュニケーションのポイントを探ってみよう。 炎上したのは新鋭アイスブ

クチコミ分析
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【column】618の注目ブランドをクチコミ分析~メイクアップ編

中国のトレンドの移り変わりは早い。 特にメイクアップの業界において、中国ブランドは急激に躍進するものの、突然その勢いを失うことも多い。 実は2022年の618でもそんな動きが垣間見える。 これまで市場で輝いていたブランドの光が弱まるとともに、新たなブランドが一気に存在感を見せる。 今回は2022年618商戦で登場した新たな中国メイクブランドをクチコミ調査してみた。 欧米勢に割って入った急成長の中国メイクブランド 2022年T-Mall618のメイクアップブランドランキングを見てみると、やや意外な点が見て取

クチコミ分析
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【column】618の注目ブランドをクチコミ分析~スキンケア編

1ヶ月ほど前に過ぎた618商戦。 2022年の618におけるT-Mallスキンケアの動きを見てみると、意外なブランドが上位に進出していた。 そのブランドは、いったいどのような背景を持つブランドなのか。 今回は618の急躍進で注目を集めた中国スキンケアブランドを、トレンドExpressのクチコミ簡易分析をもって見てみよう。 大手外資ブランドの中に食い込んだ中国ローカルブランド これまでとは異なる雰囲気の中で終わった2022年の618。 そのコスメブランドは下の表に見えるように、多くが欧米系ブランドが占める状

クチコミ分析
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【column】消えたトップライバー。 中国ライブコマース、そしてマーケティングはどう変わる?

すでに中国におけるEC商戦の中心はライブコマースが担っていると言っていい。 中国のECデータシンクタンクである星図数据では618の成果分析において、5月31日20時から6月18日24時までのデータにおいても、ライブプラットホームによるGMVは1445億元と大きな数字を見せている。 しかし618期間中にはそのライブコマース業界に激震、混乱を生んだ。 618以降、中国のライブコマース、そしてマーケティング活動はどのように変わるのか、改めて振り返ってみたい。 618序盤に起こったライブコマースの波乱 すでに説明

越境EC
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【column】静かに終わった618 その結果はいかに。コスメ業界を見る

中国の小売業界では上半期の山場が終了した。 直前まで最大の消費都市である上海が事実上のロックダウンにあったり、ライブコマースに関して大きな話題があった商戦だったが、ライブコマースに関しては別項に譲り、公開されているデータから冷静に2022年618の様子をみてみよう。 昨年越えとなったJD.comのGMV 上半期最大のEC商戦618は、すでに日本でも広く報道されているように、JD.comが3793億元を売り上げた(T-MallはGMV未発表)。   昨年を超えた数値となったがその伸び率は10.3%

越境EC
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【column】人気番組で急拡大!周辺商品までも広がる中国キャンプブーム

中国の旅が変わっている。 日本でも広がっているキャンプが、中国でも急激にその人気を高めているのである。特に2022年5月は中国でキャンプへの関心が一気に高まった時期となっている。 そんな中国のキャンプブームを、トレンドExpressのクチコミ簡易分析を含めながら見ていく事としよう。 中国キャンプ市場、2025年には1兆元(20兆円)越えの市場に? 中国でキャンプが急速に人気を集めている。   中国のシンクタンク・艾媒諮詢の調査によると、中国におけるキャンプの中核的市場規模は2014年の時点では1

越境EC
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【column】「ガッチリ系」メイクから「素顔」メイクへ。2022年の中国は透明な輝きがトレンドに

「中国の女性は、がっちりメイク」という認識が、2022年に入り覆されようとしている。 今、中国を席巻しているのは「素顔美人」。より淡いイメージのメイクが注目を集めているのである。 「素顔系」メイクはどのように中国で受け入れられているのか。中国ではやりの「素顔系」メイクとはどういったものなのか。 今回は中国で拡大している素顔でより輝くためのメイクトレンドをクチコミ簡易分析で探った。 「チャイボーグメイク」が過去のものへ。広がる「白湯メイク」 中国女性のメイクトレンドが注目されたのは2019年から昨年ごろだっ

インバウンド
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【column】オミクロン株の蔓延が観光にマイナス影響。新しいスタイルの旅を楽しむ姿も。

上海では新型コロナウイルスの影響で事実上のロックダウン。その状況もすでに40日を超え、長期戦に突入している。 上海の状況は、中国国内の消費者にも再び「新型コロナウイルスの恐怖」を植え付けているかのように見え、それが労働節の観光データとなって現れているのではと想像される。 今回は、そうした労働節の観光状況を、すでに公開されているデータを再確認しつつ俯瞰し、新たな旅ニーズ、そして今後のインバウンドなども考えてみたい。 オミクロン株と封鎖への懸念で観光データも減少傾向 2022年5月4日に中国文化観光部門から発

クチコミ分析
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【column】新機能、新消費者で拡大する中国UVケア市場をクチコミ分析

ゴールデンウイークも終了し、日本ではこれから梅雨、そして夏へと季節が動いていく時期。その季節、夏前の準備として必要なのがUV対策、すなわち「日焼け止め」である。 中国でも日焼け止めは、特に女性たちにとっての一大事。毎年、あの手この手のUVケアで夏の紫外線を乗り切っているのである。 そんな中国消費者の「日焼け止めニーズ」、2022年の様子をクチコミ分析を見ながらら考えてみよう。 志向の高まり、新規参入で拡大する中国UVケア市場 中国の消費者は紫外線対策には非常に敏感である。 一つには、特に女性の美的感覚がい

クチコミ分析
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【mini column】中国ドリンク業界で起るコラボ合戦。注目のコラボは?

2022年春、中国のドリンク市場が盛り上がりを見せている。 その盛り上がりとは「コラボレーション」。 より多くの消費者の心をつかみ、自社のファンを獲得するため、中国のドリンクブランドがコラボ戦略を展開しているのである。 今回はその中からSNS上で話題となったコラボ戦略を2件ご紹介。同時に何が話題となるのか、その裏側も考察してみたい。 日本人アーティストとのコラボで注目のティーブランド 中国の若者を中心に広がっているのがオシャレなティードリンクである。 日本では中国発のティードリンクというとタピオカミルクテ